プロローグがまず印象的。
・もしも今、勤めている会社を突然クビになったら?
・もしも今、経営している会社が、何らかの理由で
倒産したら?
この答えがスットでる人は、強いのだろうなと思います。
完璧な自身はなくとも何とかなると思えれば、それも
素晴らしい。
単に楽観的ではなく。今の世の中では十分あり得ることです。
こういう時代背景もあり、”人生は1勝9敗でいい!”という
ことだと思います。
この本は著者のビジネス人生を通じて、逆境な時こそどうし
たらよいかということを学べます。
面白かった事をいくつかあげてみます。
・人間関係を瞬時に築く「3つの魔法の言葉」
著者は営業力を重視しています。例え営業マンでなくてもです。
その際の3つの魔法の言葉。
@そうですよねー。
Aそれは素晴らしい!
B教えてくれますか?
知っている人で@を使う人がいます。私は最初わざとらしい
なと感じていたのですが、これは意外に使えると後で気づい
た経験があります。あまり大げさに言うのはどうかと思いま
すが、同調されて嫌な気分になる人はあまりいないのも事実
です。ほめるのも当然そうですし、他人の知らないことを人
に教えるのは、気分が悪いということはないでしょう。
・あなたは「シンギュラーポイント」まで待てますか?
シンギュラーポイントというのは、物事の変化のスピードが
速まる時点のことです。本では分り易いように、鍋に水を入
れて沸騰させる過程で説明しています。つまりグツグツと泡
がでて沸騰に向かっている点。それまでは、確かに時間がか
かります。なかなか泡がでてこない。ここまで踏ん張れるか
が重要とのことです。
確かに殆どの人は、シンギュラーポイントを迎えてないと言
えるかもしれません。特に経験があるのは語学の勉強。時間
をかけたのになかなか満足いかない。(もちろんやり方が全
く間違っていては駄目だと思いますが。)でも踏ん張ればあ
る程度先が見えてくる。
仕事については、私自身シンギュラーポイントを迎えてないか
も知れません。改めて集中継続で取り組むことが重要だと感じ
ています。とは言っても、先は長いので全体の仕事を分割して
考えたいと思ってます。
個別の分割した仕事でシンギュラーポイントを迎えることは
何度かできるでしょう。その積み重ねこそが必要な事です。